こんにちは。アプリケーション・エンジニアの荒井です。
プラグフェスト体験記の続編をお届けします。今回はプラグフェストの実際の様子や受験に際してのアドバイスをご紹介します。
■PCI Expressプラグフェストの様子
PCI-SIGのプラグフェストはホテルの1フロアをほぼ貸切の形で行なわれます。各部屋では性能試験または相互接続試験が行なわれます。これらの部屋には測定器または相互接続性試験のマザーボードが置かれていて、スケジュールにしたがってアドイン・カード側の参加者が自社の製品(アドイン・カード)を持って各部屋を回り、試験を受けます。試験時間は1時間(45分の場合もあります)。朝8時から夕方6時まで、通常火曜日から金曜の昼まで実施されます。参加は事前申し込み制で、PCI-SIG会員に限られます。
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マザーボードの性能試験は、試験官が必要機材とともに各部屋を回ります。電気信号品質の試験では、オシロスコープをUPSと一緒に台車に載せ、各部屋を回って試験します。オシロスコープは事前にウォームアップして校正してあるので、電源を落とさないためにUPSが使われています。
■荒井のプラグフェスト体験
ちゃんと数えたことはありませんが、これまでにPCI-SIGのプラグフェストにかなりの回数参加しています。PCI-SIGの公式試験を実施する試験官を担当したことも一度や二度ではありません。顔見知りのPCI-SIGスタッフから「手が足りないから手伝ってくれないか」と言われ、急遽お手伝いしたこともあります。また、日本のお客様が受験するサポートとして同行させていただいたこともあります。
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アドイン・カードで受験する場合、あらかじめ配布されるスケジュールに従って各部屋を回ります。各部屋には試験官と必要な試験機材(測定器など)が置かれています。試験官の指示に従って、カードを機材に装着し、試験が始まります。基本的には試験官が試験を実施していくので、受験者は見ているだけです。試験結果のPASS/FAILが記録されて試験が終了します。相互接続性試験の場合は、カードを相手のマザーボードに装着し、必要なドライバ等をインストール、カードの所望の動作が確認(実証)できればPASSとなります。なお、カードが正常に動作していることを実証するために他の機材が必要な場合は、必要機材を持参する必要があります。
と、ここまではスムーズに試験が進んだ場合です。性能試験や相互接続性試験でPASSできなかった場合には、その回のプラグフェスト内では再受験が可能です。ファームウェアを変更したりして再度受験しに来る参加者が毎回見られます。試験の部屋や廊下に座り込んでデバッグを始めるツワモノもいたりします。
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■プラグフェスト受験のアドバイス
PCI-SIGのプラグフェストへの参加は無料ですが、開催は海外のため、日本の皆様が気軽に受験するというわけにはいかないと思います。万一PASSできなかった場合には、渡航費用や滞在費用だけでなく、何よりも貴重な時間が無駄になったり、製品の開発スケジュールに影響を与えることになります。
第一のアドバイスは、事前に試験内容について情報収集して十分に理解し準備しておくことです。相互接続性以外の試験については事前に日本で確認が可能ですから、自社で確認されてから受験されることをお勧めします。試験手順について不安がある場合には、弊社のプリ・テスト・サービスをご利用いただくこともできます。
現場での対応に不安(現地でのコミュニケーション、進め方、うまくいかない場合の対応、など)がある場合には、弊社の同行サポート・サービスをご検討ください。プラグフェスト参加経験豊富な弊社スタッフがサポートさせていただきます。
参考までに弊社のサポート・メニューとご利用の事例をご紹介します。
PCI Express(R)プリ・コンプライアンス・テスト/受験支援サービス
計測コンサルティング・サービス ユーザー事例:株式会社アクセル様
なお、繰り返しになりますが、以上はあくまでもPCI Expressの例であり、他の規格では状況が異なる場合がありますので誤解のないようにお願いします。
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